研究課題/領域番号 |
16H04891
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
植物栄養学・土壌学
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研究機関 | 石川県立大学 |
研究代表者 |
西澤 直子 石川県立大学, 生物資源環境学部, 学長 (70156066)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
17,810千円 (直接経費: 13,700千円、間接経費: 4,110千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 6,760千円 (直接経費: 5,200千円、間接経費: 1,560千円)
2016年度: 9,360千円 (直接経費: 7,200千円、間接経費: 2,160千円)
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キーワード | ニコチアナミン / ニコチアナミン分泌膜輸送体 / 重金属耐性植物 / 植物の金属栄養 / イネ / Arabidopsis halleri / 重金属耐性 / 植物 / トランスポーター / A.halleri |
研究成果の概要 |
ニコチアナミンは全ての植物に存在し、鉄や亜鉛など植物の必須元素の体内移行に重要な役割を果たすキレート物質である。本研究では、細胞内で生合成されたニコチアナミンが細胞外に分泌されるときに働く分泌膜輸送体を新規に重金属集積植物から単離同定し、その機能を明らかにした。またイネのニコチアナミン分泌膜輸送体の生物的機能を調査した。重金属集積植物から単離したニコチアナミン分泌輸送体は、土壌中の亜鉛過剰耐性に寄与することが示された。重金属汚染土壌を植物によって浄化する手法にも利用可能であると期待される。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
イネ科植物はムギネ酸類を根から分泌し、土壌中の鉄を可溶化して吸収する。ムギネ酸類の生合成中間体であり、金属元素のキレーターであるニコチアナミンは植物体内で働き根圏には分泌されないとされてきた。重金属集積植物からニコチアナミン分泌膜輸送体を単離したことにより、ニコチアナミンも根圏に分泌され、過剰金属元素の無毒化に寄与している可能性が示された。根圏の過剰金属の無毒化に働くニコチアナミンの新たな機能が明らかとなり、植物栄養学分野に新しい展開をもたらした。またイネにおけるニコチアナミン分泌の機能とその果たす役割が明らかになり、必須栄養金属の代謝に新分野を切り開くこととなった。
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