研究課題/領域番号 |
16H04912
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
応用生物化学
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研究機関 | 富山県立大学 |
研究代表者 |
榊 利之 富山県立大学, 工学部, 教授 (70293909)
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研究分担者 |
橘高 敦史 帝京大学, 薬学部, 教授 (00214833)
中川 公恵 神戸薬科大学, 薬学部, 准教授 (90309435)
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研究協力者 |
生城 真一
安田 佳織
西川 美宇
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
17,680千円 (直接経費: 13,600千円、間接経費: 4,080千円)
2018年度: 5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
2017年度: 5,980千円 (直接経費: 4,600千円、間接経費: 1,380千円)
2016年度: 6,630千円 (直接経費: 5,100千円、間接経費: 1,530千円)
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キーワード | ビタミンD / ゲノム編集 / ビタミンD受容体 / シトクロムP450 / 遺伝子改変 / ビタミンD代謝酵素 / 作用メカニズム / 疾患モデル動物 / 遺伝子 / ゲノム / 酵素 / シグナル伝達 / 骨粗鬆症 / 遺伝子改変ラット / 癌 |
研究成果の概要 |
ゲノム編集法によりCYP27B1、CYP24A1、ビタミンD受容体VDRの遺伝子欠損ラット の作製に成功し、さらに、1α,25-ジヒドロキシビタミンD3(1,25D3)に対する親和性が25D3と同程度にまで低下した変異型VDR(R270L)を有するII型くる病モデルラットを作製した。野生型およびこれら遺伝子改変ラット間の性状比較および25D3投与効果の比較により、骨形成、皮膚・毛包形成、血中Ca濃度の恒常性維持における1,25D3および25D3の役割に関する多くの知見を得た。また、ビタミンD代謝においてCYP24A1とCYP3A1/2が協調する新しい経路の存在を明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究ではビタミンD受容体に低い親和性を示すリガンドが多量に存在すれば、親和性が高いリガンドが存在しなくてもビタミンD作用を補完できることを示した。これは生理的に意味があるビタミンDは親和性がきわめて高い1,25D3であるというこれまでの常識を覆した結果であり、学術的価値が高い。また、25D3がI型くる病(CYP27B1遺伝子欠損)だけでなく腎機能が低下した患者にも有効であり、II型くる病(VDR変異)にも高い治療効果を有することを示唆した。さらに、ビタミンD誘導体AH-1がII型くる病(VDR変異)に対し高い治療効果を示し、医薬品として有望であることを明らかにしたため、社会的意義が大きい。
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