研究課題/領域番号 |
16H04924
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
食品科学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
松村 成暢 京都大学, 農学研究科, 助教 (70467413)
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研究分担者 |
佐々木 勉 大阪大学, 医学系研究科, 講師 (20534879)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
17,550千円 (直接経費: 13,500千円、間接経費: 4,050千円)
2018年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2017年度: 4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2016年度: 6,110千円 (直接経費: 4,700千円、間接経費: 1,410千円)
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キーワード | 肥満 / 嗜好性 / 油脂 / ストレス / 高脂肪食 / 褐色脂肪組織 / 栄養学 / 生理学 / 行動学 |
研究成果の概要 |
本研究によりマウスにコーンオイルなどドーパミンやエンドルフィン分泌を刺激する油脂を与えても肥満しないことが明らかとなった。油脂の摂取は1日の総摂取カロリーを増加させるがエネルギー消費量も同時に増加させ、結果として動物の体重に変化がみられなかったものと考えらえる。この現象は、動物の体重維持を目的としたある種の防御機構なのであると考えらえる。 コーンオイルを標準飼料とともに与えてもマウスは肥満しないがコルチコステロンを同時に投与すると体重の著しい増加がみられた。コルチコステロンはストレスにより放出されるホルモンであることからストレスが油脂による肥満を増悪させる因子であることが示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本実験によりストレスと高脂肪食の摂取が協調的にはたらき肥満を招く可能性が示された。ストレスは油脂の摂取量を増大させ、エネルギー消費を招くことが肥満の一因となることが考えられる。 しかしながらこれと同時に高脂肪食を食べ過ぎてもストレスなど他の肥満に関連する要因がなかれば肥満しないという新たな可能性も示された。これはエネルギー消費量の増加によるものであるが、摂食量だけではなくエネルギー消費量が肥満するかしないかの鍵となることが示された。今後、このメカニズムが明らかになれば脂肪の摂取を気にすることなく美味しく食べて健康な食生活を送る足がかりになるものと期待される。
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