研究課題/領域番号 |
16H04943
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
森林科学
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研究機関 | 国立研究開発法人森林研究・整備機構 |
研究代表者 |
津山 幾太郎 国立研究開発法人森林研究・整備機構, 森林総合研究所, 主任研究員 等 (80725648)
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研究分担者 |
松井 哲哉 国立研究開発法人森林研究・整備機構, 森林総合研究所, 主任研究員 等 (20414493)
江田 真毅 北海道大学, 総合博物館, 准教授 (60452546)
比嘉 基紀 高知大学, 教育研究部自然科学系理工学部門, 講師 (60709385)
西海 功 独立行政法人国立科学博物館, 動物研究部, 研究主幹 (90290866)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
15,990千円 (直接経費: 12,300千円、間接経費: 3,690千円)
2019年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2018年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2017年度: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2016年度: 5,720千円 (直接経費: 4,400千円、間接経費: 1,320千円)
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キーワード | 潜在生息域 / 分布変遷 / 気候変動 / 脆弱性評価 / 集団遺伝構造 / 遺跡試料 / 古文書 / 遺跡史料 / 生態ニッチモデル / 遺伝的多様性 / 遺跡資料 / 遺跡 / 分岐年代 / 温暖化 / MIG-seq法 / 環境による隔離 / 高山植生データ / 骨の同定 / 集団構造 / 地形変数 / 農学 / 森林圏科学 / 森林科学 / 生態・生物多様性 / 生物間相互作用 |
研究成果の概要 |
ライチョウの分布変遷について、1)韓半島経由でユーラシア大陸から日本に移入し、北海道には未到達である、2)北方から北海道を経由して本州中部まで移入したものの、北海道からは最終氷期以前に植生変化以外の何らかの理由で消滅した、という仮説が構築された。南アルプスの集団は、個体数が少ない上に遺伝的多様性が世界で最も低く、将来の潜在生息域も大きく減少すると予測されたことから、保全上の優先順位が最も高いと考えられる。将来の逃避地として、昇温の度合いが大きい場合は、生息域外の富士山と大雪山系のみが候補地になると予測されたことから、域外保全や移動補助といった適応策の検討が今後重要になると考えられる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ニホンライチョウの分布変遷を潜在生息域(生息環境の好適さ)の変化や遺跡試料、遺伝情報に基づいて予測し、マップ化した世界で初めての研究であり、学術的な価値は高い。遺伝情報や、将来の気候変動による生息環境への影響予測に基づいて、最も保全の優先順位が高い集団を特定したことは、ニホンライチョウの保護増殖事業を進める上で重要な基盤情報となり得る。
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