研究課題/領域番号 |
16H04947
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
森林科学
|
研究機関 | 国立研究開発法人森林研究・整備機構 |
研究代表者 |
伊藤 優子 国立研究開発法人森林研究・整備機構, 森林総合研究所, 主任研究員 等 (60353588)
|
研究分担者 |
服部 祥平 東京工業大学, 物質理工学院, 助教 (70700152)
高瀬 恵次 石川県立大学, 生物資源環境学部, 特任教授 (90133165)
|
研究協力者 |
藤原 洋一
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
15,730千円 (直接経費: 12,100千円、間接経費: 3,630千円)
2018年度: 4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2017年度: 4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2016年度: 5,980千円 (直接経費: 4,600千円、間接経費: 1,380千円)
|
キーワード | 三酸素同位体組成 / 積雪 / 窒素循環 / 森林流域 / 物質循環 / 三酸素同位体 |
研究成果の概要 |
温暖多雪森林流域に流入する大気由来窒素の影響評価のため、硝酸の三酸素同位体組成という新指標を用いて、大気由来の硝酸と森林内で生産された硝酸を区別し、森林流域内の窒素動態を明らかにした。大気から森林の林床に到達した降水中の硝酸は林床のリター層通過時に、夏期には活発な微生物反応により急激な同位体組成の変化が確認されたのに対し、冬期は積雪底面から供給される寒冷な融雪水によって積雪直下での微生物反応が阻害されていることが明らかになった。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では日本海側の温暖多雪の森林流域で年間を通じた物質循環モニタリングの実施、また、安全な環境トレーサーである硝酸の三酸素同位体組成という新らしい指標を用いた森林流域内での大気由来硝酸の動態のトレースを行った。これらの観測から、日本海側の温暖多雪森林域では大気からの窒素流入量が夏期にくらべて冬期に約2.5倍多く、また、森林流域内の窒素動態が積雪による影響を受けることなど、これまで不明であった冬期の森林域での窒素動態を明らかにした。
|