研究課題/領域番号 |
16H04955
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
木質科学
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
一瀬 博文 九州大学, 農学研究院, 准教授 (00432948)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
16,900千円 (直接経費: 13,000千円、間接経費: 3,900千円)
2018年度: 3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2017年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2016年度: 9,750千円 (直接経費: 7,500千円、間接経費: 2,250千円)
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キーワード | シトクロムP450 / トリテルペン / 糸状菌 / 担子菌 / テルペノイド / バイオテクノロジー / 微生物 / トリテルペノイド |
研究成果の概要 |
糸状菌に由来するシトクロムP450のトリテルペン変換活性をスクリーニングし、新奇・有用なトリテルペノイドの合成を試みた。植物に由来するルペオール合成酵素またはβ―アミリン合成酵素と糸状菌P450を共発現する遺伝子組み換え酵母を作出し、形質転換酵母に蓄積した代謝物をGC-MSによって分析することで、ルペオールおよびβ―アミリンを変換可能な糸状菌P450を同定し、様々な植物型トリテルペノイドを産生することに成功した。また、担子菌P450が酵母の成育過程で生じるステロイド類に変換活性を有することが示され、担子菌類がP450依存的に多様なステロイドを生合成することが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
トリテルペノイドは各種生物が産生する代謝物であり、薬理活性を示す化合物も多く知られている。一方で、自然界に産出される代謝産物の大量獲得は困難な現状であり、自然界に眠る“魅力あるトリテルペノイド”の利用には、これらを戦略的に合成する新しいバイオ技術の開発が重要な課題として残されている。本研究では、植物型トリテルペノイドの合成を可能とする糸状菌のシトクロムP450を同定した。本研究の成果は、自然界において稀少・有用なトリテルペノイドの戦略的合成を進展させるとともに、新奇な有用疑似天然物の発掘を加速すると期待される。
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