研究課題/領域番号 |
16H04964
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
水圏生産科学
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
笠井 久会 北海道大学, 水産科学研究院, 准教授 (50399995)
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研究分担者 |
酒井 隆一 北海道大学, 水産科学研究院, 教授 (20265721)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
16,770千円 (直接経費: 12,900千円、間接経費: 3,870千円)
2019年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2018年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2017年度: 3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2016年度: 7,280千円 (直接経費: 5,600千円、間接経費: 1,680千円)
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キーワード | 卵膜軟化症 / サケ / シロサケ |
研究成果の概要 |
卵膜軟化症は,外部の衝撃から胚を保護するのに必要な卵膜の硬度が何らかの原因により失われ,卵が潰れやすくなる疾病である。本研究により,卵膜軟化症が環境由来の細菌感染症で,短桿菌が卵膜表面を徐々に溶解することによって発症することを突き止めた。卵膜軟化症を発症した卵膜に付着する細菌について群集構造解析を行い,病原細菌の候補を見出すとともに,原因菌の分離や特異検出系の構築を実施した。さらに,ポリフェノールが卵膜軟化を抑制する機構を明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
卵膜軟化症はサケの卵期の主な減耗要因であるが,発症原因および機構は解明されておらず,発症の程度を表す明確な指標も定められていない。本研究は,卵膜軟化症の発症原因の特定から科学的エビデンスに基づく防除法の確立まで体系立てて行ったものであり,本研究成果で得られた成果は疾病予防へとつながる基盤的な情報となる。サケ科魚類の増養殖による安定的な生産に重要かつ直接的な貢献をもたらすものであり,それらの学術的意義や社会的意義は極めて高い。
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