研究課題/領域番号 |
16H04969
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
水圏生産科学
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研究機関 | 東京海洋大学 |
研究代表者 |
矢澤 良輔 東京海洋大学, 学術研究院, 准教授 (70625863)
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研究分担者 |
吉崎 悟朗 東京海洋大学, 学術研究院, 教授 (70281003)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
16,770千円 (直接経費: 12,900千円、間接経費: 3,870千円)
2018年度: 4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2017年度: 5,330千円 (直接経費: 4,100千円、間接経費: 1,230千円)
2016年度: 6,890千円 (直接経費: 5,300千円、間接経費: 1,590千円)
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キーワード | 海産魚養殖 / サバ類 / 交雑種 / 育種 / 代理親魚技法 / 養殖 / 優良交雑種 / 代理親魚 / サバ科雑種 / 不妊魚 / 雑種強勢 / サバ |
研究成果の概要 |
本課題では、不妊となるゴマサバxマサバ交雑魚を宿主としてマサバの生殖細胞を移植し、オス宿主魚からドナー由来のマサバ精子、メス宿主からドナー由来のマサバ卵を効率良く生産させることに成功した。さらにこれら雑種宿主を同一水槽内で飼育することで、自然産卵により両親ともにドナー由来次世代の生産も可能であった。今後、ゴマサバの生殖細胞をサバ雑種に移植し、ドナー由来のゴマサバ卵を生産するメス宿主を作出すれば、雑種宿主同士の自然産卵により、繰り返し、サバ雑種の大量生産が可能となる。本技術により通常では繁殖行動を行わない異種配偶子を生産する代理親の自然交配で交雑種を自動的に繰り返し生産する技術の開発を試みた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本課題では代理親魚技法を用いて、既存の手法では困難であったゴマサバxマサバ雑種の大量生産を繰り返し行う技術を確立した。ゴマサバxマサバ雑種は、不妊であるため産卵期の脂のりが良く、高水温期に頻発する疾病にも高い抵抗性を有することから、新たな有用サバ養殖系統として期待されている。このようなサバ雑種を、低い労力で大量に生産することが可能となれば、産業規模での生産も実現可能となる。また、本技術を用いることで、成熟時期や生息域が異なる等の理由から、交雑魚の作出が困難であった魚種の交雑育種も可能となり、交雑育種の新たな可能性に寄与できると考えられる。
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