研究課題
基盤研究(B)
海綿動物に含まれる化合物の一部が研究試薬や医薬品として利用されていることから、海綿動物は重要な海洋生化学資源のひとつとして認識されている。しかしながら、臨床開発に必要な試料を十分に供給できないことが問題になっている。本研究ではこの問題を解決するため、海綿動物の生活環に注目し有用天然物の生産者および生合成遺伝子を解明することを目的にした。その結果、カイメンMycale sp.由来でアクチン脱重合を阻害し強力な細胞毒性物質であるマイカロライドの生産者と生合成遺伝子を明らかにすると共に、その生産微生物はカイメンの親から子へ垂直伝播によって受け継がれることを明らかにした。
本研究は、海洋生物由来の有用物質の生産者および生合成機構を明らかにすることに成功し、創薬における医薬品候補化合物の応用開発に向けた大きな知見を得ることができた。また、活性物質の生産微生物が新規であったことより、海洋には未利用で有用な微生物資源が存在していることを明らかにした。
すべて 2020 2019 2018 2017 2016
すべて 雑誌論文 (16件) (うち国際共著 2件、 査読あり 16件、 オープンアクセス 1件、 謝辞記載あり 3件) 学会発表 (6件) (うち国際学会 3件、 招待講演 4件)
Bioorg. Med. Chem.
巻: 28 号: 2 ページ: 115233-115233
10.1016/j.bmc.2019.115233
Org. Lett.
巻: 22 号: 4 ページ: 1254-1258
10.1021/acs.orglett.9b04420
Tetrahedron
巻: 76 号: 10 ページ: 130997-130997
10.1016/j.tet.2020.130997
CHEMICAL & PHARMACEUTICAL BULLETIN
巻: 67 号: 5 ページ: 476-480
10.1248/cpb.c19-00002
130007641158
Journal of Natural Products
巻: 81(4) 号: 4 ページ: 1108-1112
10.1021/acs.jnatprod.8b00101
巻: 81(5) 号: 5 ページ: 1295-1299
10.1021/acs.jnatprod.8b00180
Tetrahedron Letters
巻: 59 号: 26 ページ: 2532-2536
10.1016/j.tetlet.2018.05.033
J. Nat. Prod.
巻: 81 号: 11 ページ: 2595-2599
10.1021/acs.jnatprod.8b00591
Mar. Drugs
巻: 16 号: 2 ページ: 70-70
10.3390/md16020070
巻: 74 号: 13 ページ: 1430-1434
10.1016/j.tet.2018.01.037
巻: 19 号: 19 ページ: 5395-5397
10.1021/acs.orglett.7b02835
巻: 80 号: 10 ページ: 2845-2849
10.1021/acs.jnatprod.7b00684
巻: 79 号: 11 ページ: 2973-2976
10.1021/acs.jnatprod.6b00710
巻: 79 号: 10 ページ: 2754-2757
10.1021/acs.jnatprod.6b00701
巻: 79 号: 9 ページ: 2384-2390
10.1021/acs.jnatprod.6b00588
ChemBioChem
巻: 17 号: 18 ページ: 1709-1712
10.1002/cbic.201600350