研究課題/領域番号 |
16H04993
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
社会・開発農学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
浅野 耕太 京都大学, 人間・環境学研究科, 教授 (50263124)
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研究分担者 |
松下 京平 滋賀大学, 経済学部, 准教授 (20552962)
山根 史博 広島市立大学, 国際学部, 准教授 (40570635)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
16,510千円 (直接経費: 12,700千円、間接経費: 3,810千円)
2018年度: 3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2017年度: 7,020千円 (直接経費: 5,400千円、間接経費: 1,620千円)
2016年度: 5,850千円 (直接経費: 4,500千円、間接経費: 1,350千円)
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キーワード | 自然資本 / 生態系サービス / 経済的価値 / 不確実性 / アイデンティティ効用 / レジリエンス / 農業・農村の多面的機能 |
研究成果の概要 |
本研究において3つの成果が得られた。成果1では、不確実性下で生態系サービス評価を行う際に、問題となるサービスへの知識や親しみがどのように評価に影響を与えるかを実証的に示し、とりわけ知識に関する情報提供効果を経済学的に評価した。成果2では、送粉サービスとそれを取り巻く周縁の森林生態系が有する経済的価値を評価した。成果3では、人々の居住地選択問題をアイデンティティ効用の枠組みから捉えることで、社会関係資本や地域固有の生態系サービスの利用程度が人々の地元への愛着やなじみを醸成することを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
農村の自然資本劣化が深刻化する中で、それに対する取り組みを展開・実践する上で、自然に関する知識を適切に人々に伝え、理解してもらうことの重要性を示した。さらに、地域固有の自然の恵みの利用頻度を増やし、地域内外の社会関係資本を醸成することで人々を地元に惹きつけ定住化を促す効果を解明したことで、地方人口の維持に向けて有効な政策的含意を導出した。一方、自然には不確実性がつきものであるが、それら外的攪乱に対して頑健なシステムを構築するためには生態系間のつながりにも十分な配慮をすべきことを示した。
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