研究課題/領域番号 |
16H05010
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
農業環境・情報工学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
小川 雄一 京都大学, 農学研究科, 准教授 (20373285)
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研究協力者 |
鈴木 哲仁
白神 慧一郎
中島 周作
今井 康貴
堀内 周平
巽 鮎子
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
17,940千円 (直接経費: 13,800千円、間接経費: 4,140千円)
2018年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2017年度: 4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2016年度: 10,790千円 (直接経費: 8,300千円、間接経費: 2,490千円)
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キーワード | テラヘルツ波 / 水分子 / デンプン / 水分活性 / 照射影響 / 水素結合 / 水 / 食品加工 / アクチン / テラヘルツ分光 / 品質 / 食感 / 菌 / 農産物 / センサ / 細胞 / 農業工学 / テラヘルツ分光法 / 細胞計測 |
研究成果の概要 |
水分子動態の情報を含むテラヘルツ(THz)分光法で農産物や食品を計測し,解析手法の開発およびその応用可能性を探索した.水溶液中の水和状態を評価する手法を確立するとともに,THz分光法は既存の水分活性と違う,より弱い水分子間の結合(バルク水)を計測していることを明らかにした。吸収スペクトルからデンプンの定量評価の可能性を示した.さらに,生体反応の場である水分子にTHz波を照射することで,アクチンの重合性が亢進することを発見した。詳細なメカニズムは不明であるものの,非熱的に対象物に作用させつつ反応性を変化させることが出来る,新しい食品や農産物加工技術への応用可能性を見出すことができた.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
農産物・食品の加工や分析への電磁波利用は、我々の食の安全や安心を支える基盤技術となっている。一方、多様化する消費者ニーズや激変する生産環境等を考えると、新たな分光分析手法の開発は必須である。テラヘルツ帯に水の吸収が多いことを考えると、水分子の詳細な情報が隠されていると期待される。これに基づいて農産物等を評価するという試みは世界的にも例を見ない。そこで本研究では、この挑戦的な課題に取り組み、計測手法や評価法および利用法を開発してきた。ここで得られた結果は、従来の分光法とは全く異なる品質評価法を提案するとともに、非加熱的に生体分子の反応性を制御するという新しい食品加工を提案するものである。
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