研究課題/領域番号 |
16H05020
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
動物生産科学
|
研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
村井 篤嗣 名古屋大学, 生命農学研究科, 准教授 (10313975)
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
17,160千円 (直接経費: 13,200千円、間接経費: 3,960千円)
2019年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2018年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2017年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2016年度: 6,630千円 (直接経費: 5,100千円、間接経費: 1,530千円)
|
キーワード | ニワトリ / ウズラ / 家禽 / 卵黄抗体 / IgY / IgY欠損鶏 / 受容体 / 母子免疫 / 畜産学 / IgY抗体 / 卵黄 / 候補受容体 / 生理学 / 栄養学 / IgY欠損 / 卵母細胞 / 抗体 / 栄養生理学 / ファブリキウス嚢 / 胚盤 / マイクロアレイ |
研究成果の概要 |
IgYは、母ドリの血中から卵黄に取り込まれ、次世代ヒナの免疫能の強化に必須である。このIgYの取り込みは受容体との結合により行われるが、同定例はない。IgY欠損鶏と通常鶏の卵母細胞での遺伝子発現量を網羅的に比較解析することで、このIgY受容体を発掘しようとした。IgY欠損鶏で対照鶏よりも遺伝子発現レベルが上昇した遺伝子の中から、LRP2LとFcRYの2つの受容体候補遺伝子を選抜した。組換えタンパク質で発現させたこれら受容体のうち、LRP2LはIgYと結合しないが、FcRYはIgYと結合した。本研究より、鳥類の母子免疫では卵胞で発現するFcRYが血中IgYの卵黄輸送に関与する可能性が示された。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
母体の免疫成分が新生仔に継承される現象は母子免疫と呼ばれ、鳥類では、母ドリの血中抗体IgYが大量に卵黄へ取り込まれる。この現象は100年以上も前から知られているが、その分子機構は今日まで解明されていない。本研究で候補受容体として選抜されたFcRY受容体は卵黄のIgY量を決定する鍵因子であり、この受容体の発現レベルと受容体機能の優劣を選抜指標とすれば、高卵黄IgY形質を持つニワトリ系統を開発することが出来る。このニワトリ系統はIgYの増産を可能とし、さらに、ヒナの免疫能が増強されることから、卵を利用した新しい産業の創出に繋がることが期待できる。
|