研究課題/領域番号 |
16H05043
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
統合動物科学
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研究機関 | 宮崎大学 |
研究代表者 |
中原 桂子 宮崎大学, 農学部, 教授 (90315359)
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研究分担者 |
小林 郁雄 宮崎大学, 農学部, 准教授 (20576293)
北原 豪 宮崎大学, 農学部, 准教授 (90523415)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
17,030千円 (直接経費: 13,100千円、間接経費: 3,930千円)
2019年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2018年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2017年度: 4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2016年度: 6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
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キーワード | グレリン / ニューロメジン / 新規ペプチド / 自律神経 / ニューロメジンU / ニューロメジンS / 肥満 / 体温 / プロラクチン / neuromedin U / neuromedin S / 交感神経 / 下垂体後葉ホルモン / ニューロメジンU / ニューロメジンS / 自律神経作用 / 乳汁分泌 / 生理学 |
研究成果の概要 |
グレリンやデスアシルグレリンをラットに投与すると血圧、心拍数および体温の低下、代謝や呼吸の抑制、末梢血管拡張などの副交感神経様作用が見られた。事実、それらの作用は副交感神経遮断薬の前投与で阻止された。一方で、NMUとNMSは逆に交感神経様作用を示した。今回同定されたNURP, NSRPも一部、交感神経様作用を示した。NURPはNMUと同じ前駆体に存在するにも関わらず、NURPはプロラクチンの分泌を促進し、NMUは抑制した。これらのプロラクチンに対する相反的制御は弓状核のドーパミンニューロンへの作用であった。以上の結果、これらのペプチドは自律神経を介して体の恒常性維持に寄与していると推察された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
新たなペプチドの機能解析は、生理機能に新たな解釈を与えるのみならず、創薬などにつながる可能性を秘めている。今回標的としたグレリン、デスアシルグレリン、ニューロメジンU/Sあるいはそれらの受容体は比較的近年に見出されたものである。本研究によって、グレリン、デスアシルグレリンには副交感神経様作用が、ニューロメジンU/Sには交感神経様作用があり、体の恒常性維持に寄与していることが判明した。このような作用は今後の創薬への道を開くものである。また、新たに発見されたニューロメジン関連ホルモンのNURPとNSRPに関する新知見やプロラクチン分泌調節作用も創薬への可能性を示唆するものである。
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