研究課題/領域番号 |
16H05044
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
統合動物科学
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研究機関 | 大阪府立大学 |
研究代表者 |
杉浦 喜久弥 大阪府立大学, 生命環境科学研究科, 教授 (30171143)
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研究分担者 |
藤原 大佑 大阪府立大学, 理学(系)研究科(研究院), 講師 (30611420)
鳩谷 晋吾 大阪府立大学, 生命環境科学研究科, 准教授 (40453138)
赤澤 隆 地方独立行政法人大阪府立病院機構大阪国際がんセンター(研究所), その他部局等, がん創薬部主任研究員 (80359299)
弓場 英司 大阪府立大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (80582296)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
17,030千円 (直接経費: 13,100千円、間接経費: 3,930千円)
2019年度: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2018年度: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2017年度: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2016年度: 4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
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キーワード | がん免疫治療 / 抗原特異的免疫増強剤 / 免疫抑制分子阻害剤 / トランスレーショナルリサーチ / がん特異的免疫増強剤 / 免疫抑制分子標的阻害剤 / 樹状細胞 / 抑制分子標的阻害剤 / 抑制性T細胞 / がん抗原特異的免疫増強剤 / 生体関連高分子化学 / 生物分子化学 / 免疫学 / 免疫増強剤 / 分子標的阻害剤 |
研究成果の概要 |
樹状細胞(DC)を標的とするトル様レセプターリガンドとDCの抗原提示能を増強するpH感受性ポリマーを接合したリポソームは、がん抗原に特異的な細胞傷害反応を非常に強く誘導し、担がんマウスモデルにおける腫瘍の成長を非常に有意に抑制した。よって、本リポソームは、がん抗原に対する免疫反応を強力に惹起・賦活することが判明した。また、免疫抑制分子であるCTLA-4を阻害するために、ライブラリーから選択分離したヒトCTLA-4標的ペプチドは、イヌDCにも特異的に結合し、T細胞の抗原特異的反応を有意に増強した。よって、本ペプチドは、CTLA-4とB7の結合を効果的に阻害し、免疫反応を増強できることが判明した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
がん免疫治療は、患者の免疫機構を利用してがんを治療する方法で、副作用がほとんどなく安全である反面、治療効果が低いため、治癒を目的として単独で用いられることは非常に少ない。しかし、がんが死因の多くを占め、さらに増加を示す今日では、患者の身体的負担を極力軽減し、且つ効果的ながん治療法を開発することが必要であり、そのためには、がん免疫治療の効果向上が最も重要な課題である。本研究において開発したがん特異的免疫増強剤と抑制分子標的阻害剤は、非常に高い治療効果を示した。これらを臨床応用することができれば、人と動物のがん治療に大きな進展をもたらすと考える。
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