研究課題/領域番号 |
16H05048
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
統合動物科学
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研究機関 | 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構 |
研究代表者 |
須藤 淳一 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構, 生物機能利用研究部門, 主席研究員 (60355740)
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研究分担者 |
小島 美咲 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構, 畜産研究部門, シニア特別研究員 (80355742)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
15,210千円 (直接経費: 11,700千円、間接経費: 3,510千円)
2019年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2018年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2017年度: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2016年度: 5,330千円 (直接経費: 4,100千円、間接経費: 1,230千円)
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キーワード | 2型糖尿病 / モデルマウス / QTLマッピング / β細胞喪失 / Ayアリル / DDD系統 / インスリン低下 / QTL / コンジェニックマウス / エキソームシークエンス / 疾患モデル動物 / 遺伝解析 / β細胞 / 性差 / β-細胞 |
研究成果の概要 |
DDD-Ayは、私達が樹立した新規の肥満型2型糖尿病モデルマウスである。DDD-Ayマウスにおける糖尿病の特徴は、膵臓β細胞の喪失による血中インスリンの低下をともなうことである。この点において、KK-Ayやob/obなど、他の肥満型2型糖尿病モデルマウスと大きく異なる。また、糖尿病の病態が飼育条件(群飼育 vs. 単独飼育)に強く依存することもDDD-Ayマウスの特徴である。本研究では、糖尿病の原因遺伝子同定を試み、10個の候補遺伝子(変異)を同定した。また、異なった飼育条件下における、体重や様々な血中成分の経時的変化を解析することにより、環境要因が糖尿病病態に及ぼす影響の一端を明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ob/obマウスなどと比較して、Ayマウスでは肥満の発症時期が比較的遅く、また重篤度が中庸である。この点において、日本人型の肥満を反映するモデルマウスであるといえる。今回、肥満遺伝子Ayが、その置かれた遺伝背景により、全く違ったタイプの糖尿病を引き起こすことが明らかとなった。特に、病態の重篤度が飼育条件に強く依存するという特徴が明確に認められるため、非遺伝要因の関与が示されている2型糖尿病モデルとして優れている。既に知られているKK-Ayマウスなどと共に利用されれば、より多様な日本人の体質を反映する糖尿病モデルが提供されることになる。研究・開発用の細かな需要に優れた選択枝を与えることができる。
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