研究課題/領域番号 |
16H05051
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
昆虫科学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
勝間 進 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 准教授 (20378863)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
17,550千円 (直接経費: 13,500千円、間接経費: 4,050千円)
2018年度: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2017年度: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2016年度: 9,230千円 (直接経費: 7,100千円、間接経費: 2,130千円)
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キーワード | バキュロウイルス / カイコ / トランスクリプトーム / メタボローム / 宿主制御 / 昆虫細胞 / BmNPV / 遺伝子ネットワーク / クロマチン / 昆虫ウイルス / 昆虫 |
研究成果の概要 |
バキュロウイルスは自身が持つ100以上の遺伝子を巧みに利用することで,高度な宿主制御を実現し,子孫ウイルスの産生を最大限にすることが明らかになっている.これまでの研究は,個々のウイルス遺伝子の機能解析に重きが置かれてきたが,それらの機能が最終的にどのように統合され,ウイルス産生が最大化されているかはほとんど理解されていない.本研究では,バキュロウイルス感染をウイルスと宿主の両面からとらえることによって,バキュロウイルスが宿主制御に用いている分子とその役割,およびウイルス感染時の宿主細胞の状態変化を明らかにした.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ウイルス変異体を用いた解析によって,キャプシド形成と最後期遺伝子発現の関係,ウイルス遺伝子発現ネットワークにおけるハブ因子(Bm8)の役割などを明らかにした.また,メタボローム,およびトランスクリプトーム解析から,バキュロウイルス感染時のシャットオフを免れている遺伝子群を同定し,ウイルス感染時に宿主細胞のメチル化経路が増強されていることを明らかにした.一方,宿主クロマチン状態の解析により,バキュロウイルス感染時の宿主クロマチンの状態は予想よりも変化が少ないことが明らかになった.これらの成果はウイルスによる宿主制御機構の解明という点で新しい知見を提供するものである.
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