研究課題/領域番号 |
16H05080
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
物理系薬学
|
研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
濱瀬 健司 九州大学, 薬学研究院, 教授 (10284522)
|
研究分担者 |
猪阪 善隆 大阪大学, 医学系研究科, 教授 (00379166)
井手 友美 九州大学, 医学研究院, 准教授 (90380625)
|
研究協力者 |
三田 真史
Lindner Wolfgang
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
17,810千円 (直接経費: 13,700千円、間接経費: 4,110千円)
2018年度: 4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2017年度: 5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
2016年度: 7,800千円 (直接経費: 6,000千円、間接経費: 1,800千円)
|
キーワード | 分析化学 / メタボロミクス / 光学分割 / アミノ酸 |
研究成果の概要 |
腎不全の早期・低侵襲診断を行うため、「三次元LC/LC/MS分析システム」および「三次元LC/LC/LCシステム」に加え、「LC/LC/MS/MS四次元分析システム」を開発した。分析対象は様々なキラルアミノ酸および類縁化合物(ヒドロキシ酸、ペプチド)に焦点を当て、ヒト臨床検体での正確な高感度分析を可能とする分析システムとした。ヒト慢性腎不全コホートサンプルを用いキラルアミノ酸のプロファイリングを行った結果、従来の二次元HPLC分析法では定量困難であった軽度腎不全検体においても良好にキラルアミノ酸分析が可能であり、早期診断に極めて有用であるという知見を得た。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
腎不全は様々な原因で腎機能が低下した状態である。罹患人口は増加の一途をたどり、予備軍を含めた慢性腎不全患者数は日本で2000万人と推定されている。腎不全は原因疾患、病変部位共に多岐に亘るが、臨床症状が類似する場合もあり、確定診断・鑑別には腎生検が必要とされる。また、治療や予防の観点から軽度腎不全での診断法開発が切望されている。本研究では高い選択性を有する血中キラルアミノ酸分析システムを開発し、実際の腎不全検体を用いて早期の低侵襲診断を可能とした。この研究成果は、腎不全罹患者の生涯QOL改善に貢献するものであり、社会的有用性が高い。
|