研究課題/領域番号 |
16H05091
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
薬理系薬学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
金子 周司 京都大学, 薬学研究科, 教授 (60177516)
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研究分担者 |
永安 一樹 京都大学, 薬学研究科, 助教 (00717902)
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研究協力者 |
中川 貴之
白川 久志
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
17,940千円 (直接経費: 13,800千円、間接経費: 4,140千円)
2018年度: 5,590千円 (直接経費: 4,300千円、間接経費: 1,290千円)
2017年度: 5,850千円 (直接経費: 4,500千円、間接経費: 1,350千円)
2016年度: 6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
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キーワード | セロトニン / ウイルスベクター / うつ病 / 強迫性障害 / 精神疾患 / ドパミン / 意思決定 / 光遺伝学 / 神経薬理学 |
研究成果の概要 |
数多くの精神疾患において意思決定の障害が見られるが、その発生メカニズムについては不明な点が多い。本研究では意思決定において重要なセロトニン神経活動を制御する新たな手法を開発し、その光遺伝学的制御が行動に与える影響について解析した。強力な抗うつ作用を持つことが報告されているケタミンにより、背側縫線核-前頭前野皮質セロトニン神経が活性化することを見出した。また光遺伝学的手法を用いて、背側縫線核セロトニン神経の選択的活性化が抗うつ作用発現に十分であることを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
うつ病や不安障害などの精神疾患は、本邦を含む先進国において、極めて重大な社会問題となっている疾患である。本研究は、極めて効果が高いうつ病の治療薬として近年研究が進んでいるケタミンの作用において、アセチルコリン神経核である脚橋被蓋核が極めて重要な役割を果たしている可能性を見出した。また、光遺伝学的手法を用いることで、背側縫線核セロトニン神経を活性化するだけで、抗うつ作用が引き起こされることを明らかにした。
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