研究課題/領域番号 |
16H05106
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
創薬化学
|
研究機関 | 国立研究開発法人産業技術総合研究所 |
研究代表者 |
小松 康雄 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 生命工学領域, 副研究部門長 (30271670)
|
研究分担者 |
周東 智 北海道大学, 薬学研究院, 教授 (70241346)
平野 悠 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 生命工学領域, 主任研究員 (70415735)
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
18,200千円 (直接経費: 14,000千円、間接経費: 4,200千円)
2018年度: 4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2017年度: 5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
2016年度: 8,450千円 (直接経費: 6,500千円、間接経費: 1,950千円)
|
キーワード | microRNA / アンチセンス / RNA / oligonucleotide / oligonucleotide therapy / miRNA / 核酸医薬 / クロスリンク / antisense / 核酸 / 遺伝子 |
研究成果の概要 |
独自の手法でクロスリンクした2本鎖(CL2本鎖)を、miRNAのアンチセンス鎖に位置を変えて導入したanti-microRNA oligo(CL-AMO)を複数種類合成した。このCL-AMOを細胞内に導入し、miRNAへの影響を調べた。その結果、2本鎖構造の分子内の位置に応じ、miRNAに異なる修飾が誘導されること、また分子構造によって細胞内分布が異なる傾向が有ることを見出した。また、CL-AMOを乳がん細胞に添加した結果より、CL-AMOが従来型よりもがん細胞の増殖を長期間に渡って抑制できることを実証した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまで、CL2本鎖を導入することでAMOの活性が大きく向上することは明らかにしていたが、miRNAにどのような影響を与えているか、また2本鎖構造が核酸の細胞内における分布にどのような影響を与えるかは明らかでは無かった。今回、CL2本鎖を有するCL-AMOが結合したmiRNA側が、AMOの構造に依存して特異な修飾を受けることを明らかにした。加えて、細胞に導入されたAMOの細胞質から核内への移行が分子構造に依存する可能性も見出した。さらに、CL‐AMOが市販のAMOよりも長期間に渡って乳がん細胞の増殖を抑制したことから、乳がん治療における新たな治療につながる技術を本研究より得ることができた。
|