研究課題/領域番号 |
16H05118
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
解剖学一般(含組織学・発生学)
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研究機関 | 山口大学 |
研究代表者 |
篠田 晃 山口大学, 大学院医学系研究科, 教授 (40192108)
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研究分担者 |
柳井 章江 山口大学, 大学院医学系研究科, 准教授 (20284854)
升本 宏平 山口大学, 大学院医学系研究科, 講師 (60580529)
Md・Nabiul Islam 山口大学, 大学院医学系研究科, 助教 (80759671)
藤永 竜太郎 山口大学, 大学院医学系研究科, 講師 (30335723)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
17,940千円 (直接経費: 13,800千円、間接経費: 4,140千円)
2018年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2017年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2016年度: 11,830千円 (直接経費: 9,100千円、間接経費: 2,730千円)
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キーワード | 斑点小体 / 中心体周囲物質 / 脳 / 視床下部 / 神経変性疾患 / 海馬 / 脊髄 / 運動ニューロン / ハンティンティン / 神経変性 / 中心体 / 中心小体 |
研究成果の概要 |
培養細胞とHAP1遺伝子改変マウスの脳内神経細胞において、STB/HAP1の細胞質発現はPCM1を中心体周囲からSTBに局在変位させ、ハンティンティンを細胞質に拡散させ、プロテアソーム阻害誘導型アポトーシスに対して特異的に細胞死保護効果を示すことが明らかになった。STB/HAP1の脳内発現は神経変性疾患の標的領域である新皮質、線条体、視床、黒質、小脳、脳幹・脊髄運動ニューロンに少なく、海馬本体では散在的で後部海馬体で比較的発現しており、視床下部及び内側視索前野・扁桃体領域、その他の皮質下辺縁系領域では豊富に発現している事が明らかにされた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
認知症、パーキンソン病、ハンチントン病等、神経変性疾患は未だ病態も治療法も不明であるが、共通して大脳新皮質、線条体、海馬、視床、黒質、小脳、運動ニューロン等が変性する。変性標的領域に発現が少なく、視床下部等の変性抵抗性領域に広く分布し、HAP1を発現する封入体stigmoid body(STB)を発見した。加齢による神経細胞死誘導の主な原因はプロテアソーム活性低下と考えられ、STB/HAP1は中心体機能を修飾し、この活性阻害による細胞死を特異的に抑制する内在性神経変性保護因子と考えられる。外因とは逆の内因的視点から神経変性疾患の発症脆弱性診断や治療法開発へ向かう新たな突破口になると期待される。
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