研究課題/領域番号 |
16H05120
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生理学一般
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
三枝 理博 金沢大学, 医学系, 教授 (20296552)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
17,680千円 (直接経費: 13,600千円、間接経費: 4,080千円)
2018年度: 4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2017年度: 4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2016年度: 8,840千円 (直接経費: 6,800千円、間接経費: 2,040千円)
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キーワード | サーカディアンリズム / 体内時計 / 神経ネットワーク / 視床下部 / 遺伝子操作マウス / 視交叉上核 / バソプレシン / GABA / 組換えAAVベクター / ファイバーフォトメトリー / 概日リズム / マウス / in vivo / 血管作動性腸管ペプチド / 時計遺伝子 / トランスジェニックマウス |
研究成果の概要 |
本研究では概日リズム制御中枢・視交叉上核(SCN)神経ネットワークが強固で安定した概日リズムを発振するメカニズムについて、研究代表者らがこれまでに開発した遺伝子改変マウスリソースを活用し、その解明を目指した。 SCNの主要なニューロンタイプの一つ、バソプレシン産生ニューロンが、SCN神経ネットワークによる概日リズム発振やその周期決定に極めて重要であることを明らかにした。また、バソプレシンニューロンや他のタイプのニューロンについて、電気生理学的な性質を明らかにした。これまでバソプレシンニューロンはリズム発振自体には関与しないと考えられており、本研究成果は従来の見解を覆した重要な知見である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
我々の行動や生理機能の殆どが概日リズムにより調節されるため、その変調により不眠、肥満や気分障害等、様々な健康障害・疾患リスクが増大する。現代社会では、時差や夜間勤務、生活習慣の乱れにより、概日リズムの変調は誰にでも起こりうる。本研究の成果により、SCN神経ネットワークを構成する各ニューロンの役割や、中枢体内時計の神経メカニズムが明らかになれば、概日リズム変調による様々な疾患・健康障害に対し、薬剤投与による概日リズムの調整など、より効果的に対処できる技術の開発を、大いに期待できる。
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