研究課題/領域番号 |
16H05125
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生理学一般
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研究機関 | 日本医科大学 |
研究代表者 |
福原 茂朋 日本医科大学, 大学院医学研究科, 大学院教授 (70332880)
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研究協力者 |
弓削 進弥
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
17,420千円 (直接経費: 13,400千円、間接経費: 4,020千円)
2018年度: 5,460千円 (直接経費: 4,200千円、間接経費: 1,260千円)
2017年度: 5,460千円 (直接経費: 4,200千円、間接経費: 1,260千円)
2016年度: 6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
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キーワード | 血管新生 / 創傷治癒 / 虚血 / 内皮細胞 / ペリサイト / 蛍光イメージング / ゼブラフィッシュ / 血管内皮細胞 / イメージング / 腫瘍血管新生 |
研究成果の概要 |
成体において組織が虚血状態に陥った際に誘導される血管新生の多様性と普遍性を明らかにするため、ゼブラフィッシュ成魚皮膚の創傷治癒に伴う血管新生における内皮細胞とペリサイトの動態をライブイメージングにより解析した。それにより、創傷治癒過程の血管新生において、内皮細胞・ペリサイトが損傷部位に血管網を構築するプロセスの全貌を明らかにした。特に、血管新生誘導時にペリサイトが内皮細胞とともに増殖し、活性化した内皮細胞を被覆する現象を捉えた。これは、「ペリサイトが血管壁から剥離することで内皮細胞が出芽する」というこれまでの概念と矛盾しており、血管新生におけるペリサイトの新たな役割を示唆している。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、創傷治癒に伴う血管新生において内皮細胞・ペリサイトが損傷部位に血管網を構築するプロセスの全貌を明らかにした。特に、血管新生におけるペリサイトの役割に関して、これまでの概念と矛盾する現象を捉え、血管新生におけるペリサイトの新たな役割を示した点で学術的な意義がある。また、癌や糖尿病網膜症では、病的な血管新生によってペリサイトの被覆が欠如した無秩序で機能的に未熟な血管が作られ病態を悪化させることから、病的血管新生が関わる疾患の病態解明、さらには治療法開発につながることが期待される。さらに、虚血性疾患などに対する効果的な血管再生療法の開発にも貢献できる。
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