研究課題
基盤研究(B)
白色脂肪細胞の分化及び機能が、三量体Gタンパク質G12/13と共役するリゾホスファチジン酸(LPA)の第四受容体(LPA4)によって制御されることが、LPA4ノックアウトマウスのin vivo及びin vitro解析により明らかとなった。分子機序として、LPA4シグナルはPPARγの発現や機能を阻害することが示された。この機序によってLPA4は、肥満時に認められる慢性炎症や線維化を伴う白色脂肪組織の過度なリモデリングに寄与すると考えられた。
LPA4シグナルによる白色脂肪細胞の分化や機能の抑制は、白色脂肪組織が多量の脂肪を蓄積するときに起きる過度なリモデリングとそれに伴う組織の慢性炎症の原因となる。今後LPA4について、KOマウスのさらなる解析に加えて選択的アゴニストやアンタゴニストの開発が進めば、肥満に伴うインスリン抵抗性(2型糖尿病)に対する新しい治療法の創出につながることが期待される。
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