研究課題/領域番号 |
16H05139
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
医化学一般
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
門松 健治 名古屋大学, 医学系研究科, 教授 (80204519)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
17,940千円 (直接経費: 13,800千円、間接経費: 4,140千円)
2018年度: 4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2017年度: 4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2016年度: 9,360千円 (直接経費: 7,200千円、間接経費: 2,160千円)
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キーワード | コンドロイチン硫酸 / 受容体型チロシンフォスファターゼ / PTPRσ / コータクチン / オートファジー / 軸索再生 / 神経損傷 / 神経変性疾患 / 軸索 / 再生 / アクチン / チロシンフォスファターゼ / フォスファターゼ / 細胞内シグナル / 神経科学 / 糖鎖 |
研究成果の概要 |
本研究によりPTPRσ基質としてアクチン結合タンパク質コータクチンを同定した。そして、コンドロイチン硫酸との結合によりPTPRσが活性化され、その結果コータクチンの脱リン酸化が起き、それによりオートファジーの中でオートファゴソームとリソゾームの融合が中断されることを証明した。もう一つの課題であったPTPRσ基質の網羅的探索も成功し、コータクチンを含む多くのリン酸化タンパク質を候補として得た。 本研究は、PTPRとオートファジーの関連について直接のエビデンスを示す意味で重要である。また、オートファジーの神経変性疾患などへの関与を考え合わせると、多様な分野へ影響を与える基盤的研究となる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、PTPRとオートファジーの関連について直接のエビデンスを示す意味で重要である。加えて、これまで糖鎖は細胞表面で様々な分子と結合・相互作用することを主な役割とするという概念が定着しており、細胞内シグナルを動かすようなリガンド糖鎖の存在は予見されてはきたものの、それを示す直接のデータは乏しかった。本研究によってそれが示された意義は大きい。また、オートファジー不全はパーキンソン病やアルツハイマー病などの神経変性疾患で深く関与している。がんでもオートファジーと病態の関係が分かっている。これらを考え合わせると、本研究は多様な分野へ影響を与える基盤的研究となる。
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