研究課題/領域番号 |
16H05144
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
医化学一般
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研究機関 | 松本歯科大学 |
研究代表者 |
高橋 直之 松本歯科大学, 総合歯科医学研究所, 特任教授 (90119222)
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研究分担者 |
宇田川 信之 松本歯科大学, 歯学部, 教授 (70245801)
小林 泰浩 松本歯科大学, 総合歯科医学研究所, 教授 (20264252)
中村 浩彰 松本歯科大学, 歯学部, 教授 (50227930)
南 康博 神戸大学, 医学研究科, 教授 (70229772)
荒 敏昭 松本歯科大学, 歯学部, 講師 (90387423)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
17,550千円 (直接経費: 13,500千円、間接経費: 4,050千円)
2018年度: 4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2017年度: 6,110千円 (直接経費: 4,700千円、間接経費: 1,410千円)
2016年度: 7,020千円 (直接経費: 5,400千円、間接経費: 1,620千円)
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キーワード | 破骨細胞 / 骨芽細胞 / カップリング因子 / クラストカイン / スクレロスチン / LIF / HtrA1 / Wnt5a / 骨代謝共役 / Wntシグナル |
研究成果の概要 |
破骨細胞が分泌するクラストカインを解析した。(1)破骨細胞はLIFを分泌することで、骨細胞のスクレロスチン分泌を抑制し、骨代謝共役を実現した。(2)W9ペプチドは、破骨細胞の骨吸収活性を抑制し、骨細胞のスクレロスチン分泌を抑制し、歯槽骨量を増加させた。(3)Wnt5a-Ror2シグナルは、Daam2→Rho→PKN3→cSrc/Pyk2を介して破骨細胞の骨吸収活性を誘導した。(4)破骨細胞は特異的にHtrA1を分泌した。HtrA1はOPGを効率よく分解した。以上のように、本研究より、破骨細胞は様々なクラストカインを分泌し骨代謝共役を担っていることが示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
従来破骨細胞は骨吸収のみを行う細胞であると考えられてきた。しかし本研究より、破骨細胞は様々なクラストカインを分泌し、骨代謝とりわけ骨代謝共役を担っていることが示された。本研究成果は、破骨細胞がサイトカイン分泌細胞であるあるいは内分泌細胞であるという新しい考え方を示すことができたと考える。さらにLIFの作用を抑制する薬剤、W9ペプチド、HtrA1の阻害剤は特粗鬆症など代謝性骨疾患の治療薬となり得る可能性が示された。
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