研究課題/領域番号 |
16H05149
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
病態医化学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
大塚 基之 東京大学, 医学部附属病院, 講師 (90518945)
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研究分担者 |
立石 敬介 東京大学, 医学部附属病院, 講師 (20396948)
前田 愼 横浜市立大学, 医学研究科, 教授 (40415956)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
17,550千円 (直接経費: 13,500千円、間接経費: 4,050千円)
2018年度: 5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
2017年度: 5,980千円 (直接経費: 4,600千円、間接経費: 1,380千円)
2016年度: 6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
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キーワード | 加齢 / microRNA / 細胞老化 / SASP / 癌化 / 核酸 / 老化 / non-coding RNA / 発癌 / 内科 |
研究成果の概要 |
加齢に伴う発癌リスクの増加の機構を解明するために、microRNAの機能変化に着目して研究をすすめた。ヒト正常線維芽細胞は細胞老化にともない炎症性サイトカインの発現が増加した。特にインターフェロン下流の応答遺伝子の発現がSTATの発現増加と核内移行によって増えてくることを見出した。この現象は、肝臓内では非実質細胞で起きていた。したがって、加齢によって細胞老化が起きると微小な慢性炎症が起き、その結果microRNAの機能が低下して発癌リスクになることが推定された。この現象はmicroRNAの機能を増強する作用をもつ化合物ROCK阻害剤で抑制できる可能性も示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
加齢に伴う発癌の危険性の増加は、高齢化社会に向けて解決しなければならない課題である。本研究ではその分子機構を解析した。細胞老化に伴って炎症性サイトカインの発現が増え慢性炎症を惹起するが、それがmicroRNAの機能を減弱させ、その結果 易発癌性になることを見出した。microRNA機能を増強する化合物として見出したROCK阻害剤は、高齢に伴う発癌リスクを減らす可能性がある。
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