研究課題/領域番号 |
16H05151
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
病態医化学
|
研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
垣塚 彰 京都大学, 生命科学研究科, 教授 (80204329)
|
研究協力者 |
今村 博臣
笹岡 紀男
杉山 悠真
中野 将希
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
17,550千円 (直接経費: 13,500千円、間接経費: 4,050千円)
2018年度: 5,980千円 (直接経費: 4,600千円、間接経費: 1,380千円)
2017年度: 5,460千円 (直接経費: 4,200千円、間接経費: 1,260千円)
2016年度: 6,110千円 (直接経費: 4,700千円、間接経費: 1,410千円)
|
キーワード | VCP/p97 / ATP制御 / 神経細胞死 / 飢餓 / 恒常性維持 / パーキンソン病 / 心筋梗塞 / 脳梗塞 / VCP / ATPase / 栄養飢餓 / ATP / 恒常性維持機構 / 新規機能 / 創薬基盤 / 飢餓応答 / 細胞死 / 疾患治療 / 細菌 / 蛋白質 / ストレス |
研究成果の概要 |
ヒトは一日あたりその体重に相当する重さのATPの合成と分解を行っていると言われており、ATPとATPaseは、生物の活動になくてはならないものである。可溶性ATPaseの中で最も豊富に存在するATPaseがVCPであるがその機能はよく解っていない。本研究によって、VCPは、飢餓状態になると細胞内で独特の構造体を形成し、細胞死の回避に貢献していること、さらに、パーキンソン病、心筋梗塞、脳梗塞のモデル動物に対するKUSs(我々が開発したVCPのATPase活性の阻害剤)の介入実験により、KUSsは、これらの疾患の病態を改善する効果を持つことが示唆された。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
生物の生存にとって最大の脅威の1つが飢餓であるが、飢餓に対して細胞がどのような対応を行っているかはよく解っていなかった。本研究によって、細胞内で重要な働きをするVCPと呼ばれる主要なATPaseが、飢餓時に細胞内での局在を変化させることで、自身のATPase活性を抑制し、飢餓時の細胞死を回避していることが明らかになった。一方、パーキンソン病、心筋梗塞、脳梗塞に対し、このVCPのATPase活性を抑制する薬剤の投与が、有効な治療に繋がる可能性を動物実験で示すことができた。
|