研究課題
基盤研究(B)
本研究において樹立した抗claudin-4抗体4D3を用いたin vitroおよびin vivoの系により、胃癌、大腸癌、膵癌、乳癌において4D3と抗癌剤との併用が相乗効果を示し抗癌剤の抗腫瘍効果を増強することを見出した。さらに4D3はcetuximabのような抗体薬などの作用も増強した。また、4D3併用によりFOLFIRINOXの効果を保持しつつ投与量を減少させることが可能で副作用を軽減させた。また、4D3による腫瘍内微小環境の変化と幹細胞性の低下・腫瘍内浸潤免疫細胞の変化が見られた。さらに、非tight junction claudin-4の癌悪性度促進に関する役割を明らかにした。
Claudin-4標的化のがん治療における有効性を種々のがんにおいて示すことができた。この知見から、現行の化学療法を抗claudin-4抗体を併用することによりその有効性を高め、副作用を軽減することが可能であることが明らかとなった。このことは、がん治療の可能性を拡張する意義がある。また、Claudin-4のtight junction以外での役割、とくにとの相互作用によるYAP活性化に関与することを明らかにし、claudin-4の新規な機能の発見につながった。このように、本研究は、学術的・社会的意義の高い研究と見なされる。
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