研究課題
基盤研究(B)
自然リンパ球やNK細胞などの自然免疫系細胞は、アレルギーや感染防御などにおいて重要な働きをしている。その分化と維持にはサイトカインIL-7とIL-15が必要であるが、これらのサイトカインを産生する細胞の実体は不明である。本研究は、細胞特異的なIL-7およびIL-15欠損マウスを用いて、骨髄、胸腺、肝臓、腸管において環境を構成する各細胞が産生するこれらのサイトカインが、自然免疫系細胞の分化と維持ならびに炎症において果たす機能を明らかにした。
本研究によって、自然免疫系細胞をサイトカインIL-7とIL-15によって助ける組織内の細胞が同定された。そのため、今後は、アレルギーや自己免疫疾患などの慢性炎症ならびに寄生虫などに対する感染防御などの病態における、自然免疫系細胞の役割の総合的な理解が進むと考えられる。また、将来、IL-7とIL-15を用いて自然免疫系細胞を介して、これらの病態を人為的にコントロールすることにも貢献するであろう。
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すべて 国際共同研究 (4件) 雑誌論文 (8件) (うち国際共著 6件、 査読あり 8件、 オープンアクセス 5件、 謝辞記載あり 2件) 学会発表 (18件) (うち国際学会 5件) 備考 (3件)
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