研究課題
基盤研究(B)
私たちは、樹状細胞による抗原提示で制御性T細胞が抗原特異的に増殖できること、樹状細胞で増えた制御性T細胞が自己免疫や移植片拒絶のみを特異的に抑制できる事、をマウスの系で見出した。本研究では、これらの成果に基づき、自己免疫などの好ましくない免疫反応のみを抑える制御性T細胞療法を目指して実験を遂行した。マウス、および、ヒトの樹状細胞も用いて、制御性T細胞の抗原特異性のコントロールを行う研究を推進した。その結果、制御性T細胞を特異的に増殖誘導する樹状細胞のサブセットを見出し、遺伝子発現解析にも成功するなどの成果をあげることができた。
本研究では、制御性T細胞を特異的に増殖誘導する樹状細胞のサブセットを見出し、遺伝子発現解析にも成功するなどの成果をあげることができた。これらの成果は、3つの国際学会で口演に選出され、学術的にも注目されている。重篤感染症や発癌の誘因とならない安全な免疫抑制療法の開発が、増加する自己免疫疾患、移植、アレルギーの治療に世界的に求められている。本研究の成果を今後さらに発展させることで、将来、日本発の安全で有効な制御性T細胞療法の開発に貢献も期待され、社会的にも意義が大きい。
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すべて 国際共同研究 (6件) 雑誌論文 (8件) (うち国際共著 3件、 査読あり 5件、 オープンアクセス 4件) 学会発表 (16件) (うち国際学会 8件、 招待講演 3件) 備考 (3件)
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