研究課題/領域番号 |
16H05201
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
免疫学
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
高井 俊行 東北大学, 加齢医学研究所, 教授 (20187917)
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研究協力者 |
乾 匡範
伊藤 亜里
遠藤 章太
蘇 美慈
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
17,420千円 (直接経費: 13,400千円、間接経費: 4,020千円)
2018年度: 5,460千円 (直接経費: 4,200千円、間接経費: 1,260千円)
2017年度: 5,460千円 (直接経費: 4,200千円、間接経費: 1,260千円)
2016年度: 6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
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キーワード | 免疫抑制 / 免疫チェックポイント / レセプター / 自己免疫疾患 / 免疫寛容 / 全身性エリテマトーデス / 皮膚筋炎 / LILRファミリー / 形質細胞 / 抗体療法 / 免疫抑制分子 / 自己抗体 / 病原性プラズマセル / 免疫抑制受容体 |
研究成果の概要 |
全身性エリテマトーデス(SLE)などの全身性自己免疫疾患の病原性プラズマセル(PC)特異的,かつ革新的な治療剤の開発に結びつけることを目標に掲げ,研究を進めた。その結果,病原性PC特異的な制御性受容体LILRB4(B4)を同定し,さらにB4の高発現が病原性細胞の特異的マーカーとなることを示した。さらにB4の生理的リガンドおよびそれを発現する細胞を同定した。マウスSLEモデルにおいてB4欠損の影響の解析を進め,とりわけ病原性自己抗体産生PC数が減少し,糸球体腎炎が緩和されることを見出した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
SLEではステロイド剤と免疫抑制剤を併用することで短期生存率が著明に改善しているが特異性に乏しく,ステロイド長期投与による骨粗鬆症や感染症,動脈硬化性病変などは長期の生命予後,患者QOLを大きく低下させる。自己抗体のソースである汎B・活性化Bリンパ球を標的にした抗体療法の臨床試験が進められているが,リスク,ベネフィットのバランスに優れた薬剤の開発は成功していない。本研究は自己抗体を高産生するSLE病原性プラズマセル(PC)特異的に高発現する,リガンドが未同定のオーファン受容体LILRB4(B4)を見出した。これにより病原性PC特異的に治療する道筋が見えた。
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