研究課題/領域番号 |
16H05204
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
免疫学
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
片貝 智哉 新潟大学, 医歯学系, 教授 (00324682)
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研究協力者 |
竹内 新 新潟大学, 医歯学系, 准教授 (00360579)
神田 泰洋 新潟大学, 医歯学系, 助教 (00436768)
小澤 まどか 新潟大学, 医歯学系, 特任助手 (50548740)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
17,160千円 (直接経費: 13,200千円、間接経費: 3,960千円)
2018年度: 5,200千円 (直接経費: 4,000千円、間接経費: 1,200千円)
2017年度: 5,330千円 (直接経費: 4,100千円、間接経費: 1,230千円)
2016年度: 6,630千円 (直接経費: 5,100千円、間接経費: 1,530千円)
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キーワード | リンパ節 / ストローマ細胞 / 組織区画 / 髄質 / 免疫細胞動態 / 自然ー獲得免疫連携 / ケモカイン / 自然免疫 / 獲得免疫 / 生体イメージング |
研究成果の概要 |
免疫応答に重要な臓器であるリンパ節において、自然免疫および獲得免疫細胞が混在する髄質ー皮質移行領域(MCT)とそれを支える新規の間質支持細胞(ストローマ細胞)サブセットに注目し、組織の三次元的空間構造・細胞構成・分子発現の詳細と細胞動態・相互作用の観察を行うことで、これまでに注目されていなかった組織区画構造とそれを支える独特なストローマ細胞を見出した。これにより、リンパ節全体で少なくとも6種類のストローマ細胞が存在すると考えられる。また、髄質側を経由する早期の自然免疫・獲得免疫活性化経路の存在が示唆された。さらに、多様なストローマ細胞の発達には転写因子NF-κBが重要であることも判明した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
リンパ節の組織構造とストローマ細胞の関係がより明確になったことから、感染症やアレルギー性疾患、自己免疫疾患、癌などのさまざまな疾患においてこれらがどのように変化し、病態と関連するのかを理解する手がかりとなる。多様なストローマ細胞がリンパ節の各部分で異なる働きを持つことから、それぞれを人為的にコントロールする手段が見つかれば免疫応答を細かく制御することが可能となり、複雑な病気を治療するための基盤となる。リンパ節髄質における免疫応答誘導に関する理解が進めば、新規のワクチン開発などに向けた効果的な免疫惹起の手法が見つかる可能性がある。
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