研究課題/領域番号 |
16H05205
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
免疫学
|
研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
宮崎 正輝 京都大学, ウイルス・再生医科学研究所, 准教授 (80403632)
|
研究協力者 |
宮崎 和子
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
17,550千円 (直接経費: 13,500千円、間接経費: 4,050千円)
2018年度: 5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
2017年度: 5,980千円 (直接経費: 4,600千円、間接経費: 1,380千円)
2016年度: 6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
|
キーワード | T細胞 / 分化・活性化 / 転写因子 / E2A, Id2, Id3 / 転写制御 / E2A / Id2, Id3 / T細胞分化と活性化 / T細胞分化 / 自然リンパ球 / E2A, Id2 / リンパ腫 / T細胞の分化・活性化 / 分化と活性化 |
研究成果の概要 |
E-Id転写因子群による転写制御バランスが、T細胞の分化・活性化をどのように制御するかについて研究を進めた。この3年間で、E蛋白質であるE2A/HEBが協調的に働きT細胞系列への運命決定に必須であることを突き止めた。さらに、遺伝子改変マウスの解析から、E2A/HEBがT細胞系列への分化を誘導するだけでなく、自然免疫型のリンパ球(自然リンパ球)の胸腺内での異所性の分化を抑制していることを見出した。この結果から、E2A/HEBとId2因子による転写活性のバランスがT細胞への系列と自然リンパ球への系列の分化の分岐点を制御し、獲得免疫リンパ球のプログラムを発動していることを提唱し、論文として報告した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究課題から、細胞分化の分岐点において、転写因子群は非常に洗練された調節システムを持っており、そのバランスによって、様々な機能を持った細胞群へと分岐し、その機能を発揮する。このような細胞分化の多様性により、生物個体としての全体の機能を発揮することができる。今回は、獲得免疫と自然免疫を担当する、T細胞と自然リンパ球の分化の分岐点を解明し、生物の緻密な分化の一端を明らかにした。
|