研究課題/領域番号 |
16H05212
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
医療社会学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
恒藤 暁 京都大学, 医学研究科, 教授 (70372604)
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研究分担者 |
森田 達也 聖隷クリストファー大学, 看護学研究科, 臨床教授 (70513000)
木澤 義之 神戸大学, 医学部附属病院, 特命教授 (80289181)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
17,810千円 (直接経費: 13,700千円、間接経費: 4,110千円)
2018年度: 4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2017年度: 4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2016年度: 4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
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キーワード | 鎮静 / 終末期 / 緩和ケア / 安楽死 / 治療抵抗性の苦痛 / バイオエシックス / 医療 / 緩和医療 / 癌 |
研究成果の概要 |
苦痛緩和のための鎮静の妥当性を検討した。1:緩和治療専門医695名を対象とした調査を行い、鎮静の適応は、生命予後、治療抵抗性、患者の意思の明確さを決定要因として判断されていた。2:日本、韓国、台湾の3国の緩和ケア病棟においてコホート研究を行い、日本1896名、韓国335名、台湾406名のうち持続的鎮静の実施率は、日本8.5%(95%信頼区間, 7-10%)、韓国12.5%(9-17%)、台湾15%(12-19%)であった。3:日本で鎮静を受けた患者154名を分析し、鎮静は、治療抵抗性の苦痛に対して、生命予後が非常に差し迫った患者に、比較的少量の鎮静薬で施行されていることが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
終末期がん患者の死亡直前の苦痛が十分に緩和されない時期の対応策(last resort)として、患者の意識を低下させることで苦痛を緩和する手段は、東アジアの専門緩和ケアサービスを受けている患者の約10%に実施されていたが、生命予後が日の単位と考えられる患者の治療抵抗性とみなされる苦痛に対して行われており、医学的・倫理的に妥当であると考えられた。
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