研究課題/領域番号 |
16H05224
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
応用薬理学
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研究機関 | 自治医科大学 |
研究代表者 |
藤村 昭夫 自治医科大学, 医学部, 客員教授 (90156901)
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研究分担者 |
相澤 健一 自治医科大学, 医学部, 准教授 (70436484)
藤田 大司 自治医科大学, 医学部, 客員研究員 (20741200)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
18,070千円 (直接経費: 13,900千円、間接経費: 4,170千円)
2018年度: 5,200千円 (直接経費: 4,000千円、間接経費: 1,200千円)
2017年度: 6,110千円 (直接経費: 4,700千円、間接経費: 1,410千円)
2016年度: 6,760千円 (直接経費: 5,200千円、間接経費: 1,560千円)
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キーワード | 応用薬理学 / 臨床薬理学 |
研究成果の概要 |
大動脈瘤および解離の発症に慢性炎症が関与することが近年の動物実験から示されつつある。今回、実際のヒト症例において、炎症性サイトカインであるインターロイキン6(IL-6)の臨床的有用性を検討した。自治医科大学附属病院で保存的治療を行った急性大動脈解離症例を対象に、入院時・24時間後・退院時の血中IL-6値を偽腔の位置や開閉、予後と比較した。統計的に有意ではないものの、入院時IL-6値は入院経過中の大動脈径変化と正相関の傾向にあった。偽腔範囲が広く、血栓化した症例でIL-6は高い傾向にあった。血中IL-6値は大動脈径変化のモニタリングに有用である可能性がある。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
大動脈解離においては、解離発症後にIL-6が関与し上昇する。しかし、その発生前段階の関与の程度は明確ではない。急性大動脈解離の症例において、血中IL-6は入院中の大動脈径の変化とわずかに相関する傾向はみられたものの、大動脈径や急性期の再解離や手術などのイベントとの関連はあまり顕著ではなかった。複合的な要因が関与する急性期ではIL-6の有用性は限定的かもしれないが、状態が安定した慢性期であれば大動脈径を推し量る有用な血液診断法になる可能性がある。
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