研究課題/領域番号 |
16H05287
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
消化器内科学
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研究機関 | 山口大学 |
研究代表者 |
山崎 隆弘 山口大学, 大学院医学系研究科, 教授 (00304478)
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研究分担者 |
藤澤 浩一 山口大学, 大学院医学系研究科, 助教 (00448284)
高見 太郎 山口大学, 大学院医学系研究科, 講師 (60511251)
佐伯 一成 山口大学, 医学部附属病院, 助教 (60634756)
山本 直樹 山口大学, 大学教育機構, 准教授 (90448283)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
17,030千円 (直接経費: 13,100千円、間接経費: 3,930千円)
2018年度: 5,850千円 (直接経費: 4,500千円、間接経費: 1,350千円)
2017年度: 5,720千円 (直接経費: 4,400千円、間接経費: 1,320千円)
2016年度: 5,460千円 (直接経費: 4,200千円、間接経費: 1,260千円)
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キーワード | 肝細胞癌 / 膵癌 / 鉄キレート剤 / deferasirox / deferoxamine / 癌 |
研究成果の概要 |
我々は鉄キレート剤(DFO)による肝癌治療法を開発してきた。近年経口鉄キレート剤(DFX)が登場し、次世代型治療法となる可能性があるため、肝癌および膵癌のDFX効果を検証した。in vitroでは、容量依存的増殖抑制効果を、in vivoでも腫瘍抑制効果を認めた。膵癌にて塩酸ゲムシタビンとDFX併用は、ribonucleotide reductaseの制御を介した相乗的効果であるのを解明した。進行肝癌患者に対するDFX治療では有効性が検証できず、肝癌の臨床応用はDFO動注が適していると考えた。さらに、DFOの耐性機序を解明することで、DFOの新たな治療戦略の可能性を見出している。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
肝癌・膵癌ともに、他の消化器癌に比べ、難治かつ予後不良である。また日本は超高齢化社会を迎えており、両者とも高齢かつ進行癌で発見される患者が多い現状がある。進行癌の標準治療は化学療法である。肝癌の分子標的治療薬は高齢者にも導入可能だが、肝機能不良例には適応がない。一方、膵癌の化学療法は副作用が強く、高齢者には厳しい。本研究は、経口鉄キレート剤DFXにて抗腫瘍効果を検証した。鉄キレート剤は、抗癌剤でない故、高齢者にも優しい治療である。肝癌ではDFOの新たな治療戦略を、膵癌では抗癌剤併用DFX治療を提言でき、独創性もあり、意義のある研究と考える。
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