研究課題/領域番号 |
16H05319
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
神経内科学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
岩田 淳 東京大学, 医学部附属病院, 准教授 (40401038)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
17,420千円 (直接経費: 13,400千円、間接経費: 4,020千円)
2018年度: 3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2017年度: 6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2016年度: 7,410千円 (直接経費: 5,700千円、間接経費: 1,710千円)
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キーワード | エピゲノム / アルツハイマー病 / ヒストン修飾 / 発現変化 / エピジェネティクス / 神経変性疾患 / レビー小体病 / KIi-ALS PD complex / BRCA1 / FGFR3 / 認知症 / メチル化 |
研究成果の概要 |
疾患脳を利用し,どれだけ疾患特異的かつ重要と考えられる情報を抽出出来るかに挑戦した.死後変化への抵抗性や神経細胞特異的な情報抽出が可能となる方法論として神経細胞核を精製し,そこからepigenome情報を抽出する事で,間接的なトランスクリプトーム解析を行った.本方法を利用することで,アルツハイマー病の新規病態に迫る事が出来た.すなわち,神経細胞内でのDNA修復タンパク質BRCA1の機能低下が生じ,それにより神経細胞機能の低下が生じていた.この方法を応用し,神経細胞特異的なヒストン修飾解析を行い,アルツハイマー病に関係する遺伝子の発現変化がepigeneticに制御されている事を見いだした.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
全く新しい方法論を用いて剖検脳を用いることによって神経細胞内の遺伝子発現環境を推定,解析する方法論を確立し,それによる疾患特異的遺伝子発現異常を捉えることに成功した.これにより,アルツハイマー病の疾患発症メカニズムのより深い理解へとつながり,更には新規治療方法論の立案の一助となった.本本法論は,疾患脳発の情報抽出,すなわちボトムアップによる疾患理解という新しい疾患解析法となった.
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