研究課題/領域番号 |
16H05332
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
内分泌学
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
高橋 裕 神戸大学, 医学研究科, 准教授 (70301281)
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研究分担者 |
長谷川 奉延 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 教授 (20189533)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
17,290千円 (直接経費: 13,300千円、間接経費: 3,990千円)
2018年度: 4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2017年度: 5,850千円 (直接経費: 4,500千円、間接経費: 1,350千円)
2016年度: 6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
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キーワード | 疾患iPS細胞 / 下垂体 / 先天性下垂体形成不全 / 下垂体機能低下症 / 疾患特異的iPS細胞 / 遺伝子異常 / iPS細胞 / 下垂体疾患モデル / 病態モデル / 下垂体疾患 |
研究成果の概要 |
本研究では疾患特異的iPS細胞を用いて先天性下垂体形成不全の病因、病態解明を行なった。患者iPS細胞は in vitro下垂体分化が前駆組織であるラトケ嚢の段階で停止し、患者表現型を再現することが可能であった。その機序として、視床下部のOTX2が増殖因子を介して下垂体分化に必須の転写因子発現を調節していることを明らかにした。さらにノックアウトiPS細胞および患者iPS細胞の変異修復によって表現型が回復することを示し、同変異が原因であることを証明した (Manuscript in revision)。本研究によって疾患iPS細胞が下垂体疾患に応用可能であることを世界で初めて示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
先天性下垂体形成不全は小児下垂体機能低下症の中で比較的頻度が高く重症化しうる疾患であるが、その原因、病態は十分に明らかになっていない。本研究では、エクソーム解析による網羅的な解析に加えて疾患特異的iPS細胞を用いたin vitroモデルによる病態解析によりその原因を明らかにすることを目的として行なった。今回疾患iPS細胞が下垂体疾患に応用可能であることを世界で初めて示しただけではなく、これまでのノックアウトマウスでは明らかにしえなかった詳細な機序の解明に繋がるとともに、表現型をレスキューする方法を見出したことから、最終的には治療応用も期待される。
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