研究課題/領域番号 |
16H05336
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
血液内科学
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
松岡 雅雄 熊本大学, 大学院生命科学研究部(医), 教授 (10244138)
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研究分担者 |
安永 純一朗 京都大学, ウイルス・再生医科学研究所, 講師 (40362404)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
17,160千円 (直接経費: 13,200千円、間接経費: 3,960千円)
2018年度: 5,460千円 (直接経費: 4,200千円、間接経費: 1,260千円)
2017年度: 5,590千円 (直接経費: 4,300千円、間接経費: 1,290千円)
2016年度: 6,110千円 (直接経費: 4,700千円、間接経費: 1,410千円)
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キーワード | HTLV-1 / ATL / HAM / Tax / HBZ / TIGIT / CCR4 / ヒトT細胞白血病ウイルス1型 / 成人T細胞白血病 / HTLV-1関連脊髄症 / ウイルス発がん / IL-10 / IL-6 |
研究成果の概要 |
HTLV-1感染細胞、ATL細胞ではtax, HBZが重要な役割を担っているが、その詳細な機構は明らかではない。HTLV-1による発がん機構を明らかにするためにtax, HBZの機能解析を行った。Taxが一過性に発現しており発現細胞の転写プロファイルを変化させ抗アポトーシスに寄与することを明らかにした。HBZはCCR4, TIGITの発現を誘導してATL細胞の免疫形質を決定していることが示された。CCR4は発現細胞の増殖、TIGITはIL-10産生を介して免疫抑制に関与することを明らかにした。tax, HBZは異なる機能を有しており、その解析はATL発がん機構の解明に繋がることが期待される。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
HTLV-1はATL, HAMという難治性疾患の原因であるが、その発症機構には不明な点が多く残されている。本研究で明らかにしたTaxの間歇的発現はウイルス遺伝子における最初の報告であり、これまで知られていなかったTax発現機構を明らかにし治療法確立にも繋がる成果である。また、HBZがATL細胞の免疫形質に重要であるCCR4, TIGIT発現を誘導することを明らかにしtaxとは異なる機能を解明した。これらの研究成果はHTLV-1による発がん機構解明に大きく貢献するものである。
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