研究課題
基盤研究(B)
筋ジストロフィーの原因となるαジストログリカン(α-DG)上のO-Man型糖鎖の未知部分の構造決定と生合成過程解明、神経機能障害との関連と治療の可能性の検討を目的とした。未知糖鎖部分を決定し、リビトールリン酸を含有する全体像を明らかにした。fukutinを含む4つの筋ジストロフィー原因遺伝子産物の機能を同定し、リビトールリン酸の生合成経路を明らかにした。新たなO-Man型糖鎖修飾タンパク質とα-DGのリガンドを検索したが、見出せなかった。疾患モデル細胞やマウスの治療法候補は有効であった。さらなる検討が必要である。
α-DGのO-Man型糖鎖の完全構造と生合成機構を明らかにしたことで、重篤なα-DGpathyの発症機序を理解でき、新たな治療標的発見、有効な治療法開発につながる。新たな翻訳後修飾の発見であり、医学的のみならず生物学的にも学術的な意義がある。また、O-Man型糖鎖と脳奇形・神経機能との関連を示し、神経機能障害の治療の有効性が示されれば、問題の多い胎児治療ではなく、生後の治療が可能になり、実現可能な脳の治療法の構築につながることが期待でき、社会的意義が大きい。
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すべて 国際共同研究 (2件) 雑誌論文 (18件) (うち国際共著 3件、 査読あり 18件、 オープンアクセス 17件、 謝辞記載あり 3件) 学会発表 (10件) (うち国際学会 2件、 招待講演 1件) 備考 (1件)
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