研究課題/領域番号 |
16H05364
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
胎児・新生児医学
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研究機関 | 金沢医科大学 |
研究代表者 |
八田 稔久 金沢医科大学, 医学部, 教授 (20238025)
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研究分担者 |
東海林 博樹 金沢医科大学, 一般教育機構, 教授 (10263873)
坂田 ひろみ 金沢医科大学, 医学部, 准教授 (50294666)
島田 ひろき 金沢医科大学, 看護学部, 准教授 (60278108)
有川 智博 金沢医科大学, 一般教育機構, 准教授 (70452670)
塚田 剛史 金沢医科大学, 医学部, 助教 (90647108)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
17,550千円 (直接経費: 13,500千円、間接経費: 4,050千円)
2018年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2017年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2016年度: 10,140千円 (直接経費: 7,800千円、間接経費: 2,340千円)
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キーワード | 母胎間シグナル / 白血病抑制因子 / インターロイキン6 / gp130 / インターニューロン / 大脳皮質 / 胎盤 / 抑制性ニューロン / SOX2 / Sonic hedgehog / Nkx2.1 / ACTH / メラノコルチン受容体 / 副腎皮質刺激ホルモン |
研究成果の概要 |
母体由来の白血病抑制因子(LIF)が、胎盤を介して胎児大脳のインターニューロン産生に関与するという仮説をたて、その検証を行った。母体へのLIF投与および胎児大脳由来のneurosphereを用いた解析から、LIFに反応して発現亢進する上位20遺伝子の約半数が、インターニューロンの産生・分化誘導に関わる遺伝子であることが判明した。これらの結果から,母胎間LIFシグナルリレーは,胎児大脳におけるインターニューロンの産生および分化誘導に深く関与することが示唆された。また、自閉症様脳の網羅的組織解析に最適化した切片作製法ならびにハイスループット画像取得システムのプロトタイプを構築した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究によって、インターニューロンを誘導する上流の遺伝子群の発現が、母胎間LIFシグナルリレーにより調節されている可能性が示唆された。この成果は、生後個体でのインターニューロン新生誘導技術およびiPS等の培養幹細胞からのインターニューロン産生誘導技術の開発に直結する基礎的成果であり、今後の臨床応用を視野に入れた技術的発展が期待される。また、本研究により、ヒト脳も対象とし得る、脳全域にわたる網羅的組織データ取得のための統合的解析システムの基礎を確立することが出来た。このシステムは、ヒト全脳組織情報を収集するためのツールとして発展することが期待される。
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