研究課題
基盤研究(B)
6歳の420名を対象にASDおよびADHDの表現型の重なり合いを解析した。ASDとADHDの表現型が併存する児のうち,ASDの表現型のうち社会的障害と反復的行動・感覚異常の一方だけがみられる児は少なく,その両方が認められる児が大半であった。6歳時点の表現型をもとに420名をASD群,ADHD群,ASD+ADHD群,それ以外群の4つに分類して,0~4歳の神経発達の軌跡の重なり合いを解析した。ASDおよびASD+ADHD群は2歳以前の神経発達遅延が顕著であった。2歳以降,ADHD群は他群と異なる神経発達軌跡を描くことが分かった。
1.ASD児・者,およびASDとADHDが併存する児・者の神経発達の軌跡,すなわち2歳前の神経発達の遅延がみられることが共通していた。現在の乳幼児健診システムにおいて,両者を早期に発見することが可能であることが明らかとなった。2.一方,ASD傾向をもたないADHD児・者は,わずかに神経発達の遅延を示しながらも,その遅延はドメインごとに偏りがあること(粗大運動の遅延は目立たないが微細運動の遅延が目立つこと),その偏りが2歳以降に明らかになっていくことが示された。3.乳幼児健診のあり方に関する新たな指針が得られた。
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