研究課題
基盤研究(B)
18F-標識プローブのマイクロスケール合成法の開発を目指し、先ずイオン交換(Oasis MAX+MCX)により[18F]F-をターゲット水から分離捕捉し、K.222/KHCO3を含むMeOHで効率的(>90%)に回収し濃縮する方法を確立した。次に、この[18F]F-を用いて[18F]FETと[18F]fallyprideのマイクロスケール合成法の開発を行った。MeOHの留去、反応溶媒のDMSOと前駆体の添加法を種々検討し、2つの18F-標識プローブを5-10μLのスケールで80%以上の放射化学的収率で合成する方法を見出した。また、目的物は分析用HPLCカラムで迅速に精製できた。
今やPETによるがん診断や認知症の診断に不可欠となっている18F-標識プローブの合成を、従来の合成法に比べ1/100近くまでスケールダウンして、一滴に相当する5-10μLの反応溶媒量で行う新しいマイクロスケール合成法を世界で初めて開発した。またその自動合成装置を試作した。このマイクロスケール合成法により、使用する試薬量を大幅に減らしながら、これまで以上に効率的でより高品質な18F-標識プローブを再現性良く合成できるようになった。
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すべて 雑誌論文 (10件) (うち国際共著 5件、 査読あり 10件、 オープンアクセス 3件) 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件)
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