研究課題/領域番号 |
16H05386
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
放射線科学
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
古本 祥三 東北大学, サイクロトロン・ラジオアイソトープセンター, 教授 (00375198)
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研究協力者 |
冨永 隆裕
原田 龍一
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
17,160千円 (直接経費: 13,200千円、間接経費: 3,960千円)
2018年度: 5,330千円 (直接経費: 4,100千円、間接経費: 1,230千円)
2017年度: 6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2016年度: 5,330千円 (直接経費: 4,100千円、間接経費: 1,230千円)
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キーワード | PET / 心筋血流 / ミトコンドリア / PETイメージング / 心筋イメージング / ホスホニウム / 心臓 / イメージング / 18F |
研究成果の概要 |
本研究では、虚血性心疾患の病状(虚血状態・心筋viability)の正確な診断に重要であるPET核医学血流イメージングで利用可能な新規18F標識薬剤(18F-TAP)の開発に取り組んだ。まず、非標識体の合成検討で20種類のTAP誘導体の合成に成功し、そのうち18化合物について、実際に18F標識体を合成することができた。体内分布実験による各化合物の動態性を比較した結果、18F-TAP-Xが高い心集積性と選択性を示した。18F-TAP-Xは、心筋細胞にミトコンドリア膜電位依存的に集積し、動物PETにおいては心筋を明瞭に画像化できた。以上より、目的とする心筋イメージング剤の開発に成功した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
心臓核医学検査は心疾患の有益な診断方法として不可欠なものだが、本研究成果は、将来的に性能の高いPETによる心臓核医学検査の発展と普及に大きく貢献する可能性を秘めている。現在、国内では実用的な18F標識PET薬剤がなかったために臨床での心臓核医学研究は行われていないが、本研究で開発した18F標識PET薬剤を利用すれば、実用的な臨床心臓核医学研究が展開できる。さらにその臨床研究を礎として、将来的には、現在よりも質の高いPET心臓核医学検査が広く一般診療で利用されるようになると期待される。
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