研究課題
基盤研究(B)
生体適合性が高くかつ細胞移行性に優れた自己組織化ナノ粒子製剤の分子設計を応用し、がんの分子イメージングと同時に治療を可能とするセラノスティックナノデバイスを開発した。すなわち、がんの診断薬あるいは治療薬のキャリアとなるコア(デンドリマー、リポソーム、金ナノロッド)に、静電的相互作用を介して、がんへの標的指向性を有するアニオン性ポリマーを被覆した自己組織化ナノ粒子を合成し、それが標的となるがん細胞・組織へ高く集積し、また、がん治療の可能性を示したことから、セラノスティクスプローブとしての有効性を示した。
自己組織化ナノ粒子は、診断薬や治療薬のキャリアとなるコア成分および被膜を構成するアニオン性高分子の種類を変えることで、多岐に渡るプローブ設計が可能となる。本研究にて得られた成果は、生体分子イメージング領域のみならず、生命現象の解明や病態機能診断分野、がん治療分野に新たなブレークスルーをもたらすものと考える。また、高い診断精度に基づく治療の最適化、患者負担の軽減、医療経済効果に貢献するものと期待される。
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すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件、 謝辞記載あり 1件) 学会発表 (10件) (うち国際学会 1件) 備考 (2件)
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