研究課題/領域番号 |
16H05399
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
外科学一般
|
研究機関 | 兵庫医科大学 |
研究代表者 |
篠原 尚 兵庫医科大学, 医学部, 教授 (70319549)
|
研究分担者 |
坂井 義治 京都大学, 医学研究科, 教授 (60273455)
高井 昭洋 愛媛大学, 医学部附属病院, 講師 (70632917)
|
研究協力者 |
松田 正司
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
18,070千円 (直接経費: 13,900千円、間接経費: 4,170千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2017年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2016年度: 12,740千円 (直接経費: 9,800千円、間接経費: 2,940千円)
|
キーワード | 消化管解剖 / 腸間膜 / 食道間膜 / 心臓下包 / 食道胃接合部 / 肛門管 / 尿道 / 3Dシミュレーション / 消化管微細解剖 / cadaver / 外科解剖学 / 微細解剖 / 食道胃接合部解剖 / 肛門管前壁解剖 / infracardiac bursa / 横紋筋 / 平滑筋 / Cadaver / 3Dシミュレーション / 骨盤底解剖 / 骨盤底筋群 / Thiel法 / 横断的消化器解剖の研究 |
研究成果の概要 |
われわれは消化管の基本構造である腸間膜(mesentery)をキーワードに,進化する医療光学に適合し得る臓器横断的な新しい解剖図譜を作成した。とくにこれまで曖昧であった(1)食道間膜,(2)食道胃接合部,(3)肛門管における臨床解剖を,胎児切片や成人cadaver,内視鏡手術ビデオ,および切除標本を用いて組織学的に,あるいはコンピュータシミュレーションの手法を駆使して解明,図化することに成功した。本研究を通じて,食道から胃,小腸,結腸,直腸に至る全消化管の悪性腫瘍手術は,臓器の疎性結合組織層を利用した腸間膜切除という共通のコンセプトで実施できることが示された。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
内視鏡手術やロボット支援手術に代表される昨今の光学機器や手術デバイスの急速な進歩を享受するには,従来の古典的解剖図譜から得られる知識だけではもはや不十分である。本研究の意義は,現在の医療技術に対応した,新しいコンセプトに基づく解剖を視覚化し,外科臨床に役立つ図譜を提示したことにある。本研究で得られた食道周囲の反回神経,気管との微細解剖や,食道胃接合部に隣接する心臓下包の存在,さらに直腸癌手術で問題となる肛門管周囲の筋層構造の知見は,手術の根治性と安全性を大きく向上させるばかりか,将来的には人工知能を用いたナビゲーション手術や自動手術の開発にもつながる重要な成果である。
|