研究課題/領域番号 |
16H05404
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
外科学一般
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研究機関 | 琉球大学 |
研究代表者 |
野口 洋文 琉球大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (50378733)
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研究分担者 |
齊藤 一誠 新潟大学, 医歯学系, 准教授 (90404540)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
17,420千円 (直接経費: 13,400千円、間接経費: 4,020千円)
2018年度: 5,850千円 (直接経費: 4,500千円、間接経費: 1,350千円)
2017年度: 5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
2016年度: 6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
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キーワード | 再生医療 / iTS細胞 / iPS細胞 / 体性幹細胞 / 再生医学 / iTS-P細胞 / 膵組織 / インスリン分泌細胞 |
研究成果の概要 |
われわれの研究室では、マウス膵幹細胞および、マウス肝幹細胞を人工的に作製することに成功している。本研究ではヒト膵・肝組織を用いて組織特異的幹/前駆細胞を人工的に作製(iTS細胞)することを目的とした。 本研究期間において、ヒト膵幹細胞およびヒト肝幹細胞の人工的作製を6因子(OCT3/4, SOX2, KLF4, p53shRNA, L-MYC, LIN28)の一過性発現で試み、樹立することに成功した。ヒト膵幹細胞、ヒト肝幹細胞ともに組織特異的マーカーの発現を確認した。また、免疫不全マウスへの移植にて、奇形腫形成がないことも確認した。本研究は臨床応用化へ向けて重要な知見となると考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により、組織特異的幹細胞を人工的に作製することが可能であることが、ヒト細胞で証明された。この細胞の利点は1)樹立効率がiPS細胞よりも高い、2)分化誘導効率がES/iPS細胞より高い、3)奇形腫形成がなくES/iPS細胞で懸念された未分化細胞残存による腫瘍形成の心配がない、の3点である。この技術は膵・肝のみならず、さまざまな組織に関して応用可能であると考えられるため、画期的な技術であるといえる。今後、臨床応用化へ向けてiTS細胞の有効性・安全性試験を行っていきたい。
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