研究課題
基盤研究(B)
GISTの主な原因であるKITチロシンキナーゼの活性化変異体がゴルジ体に局在し、増殖シグナル発信していることを明らかにした。ゴルジ体に集積したKITは、小胞体で新規合成され初期分泌を受けたもので、ゴルジ停留は自身のキナーゼ活性に依存することを明らかにした。一方、KIT阻害剤イマチニブの細胞内分布は、イマチニブに蛍光分子を付加したライブイメージングでは、大部分のイマチニブは二次リソソームに集積していた。詳細な解析から、イマチニブはリソソーム膜へ集積していた。イマチニブ抗体による免疫染色でも同様の結果を得た。以上より、標的~阻害剤の細胞内分布の点からは、分子標的薬の改善点の余地が示唆された。
GISTの原因であるKIT遺伝子変異に伴うKITキナーゼ変異体がゴルジに集積し、ゴルジでのみ自己活性化し、増殖シグナルを出しており、新規に合成された(変異)KITのER⇒ゴルジ体の輸送を阻害することで、イマチニブ感受性株も耐性株も増殖抑制され、細胞死に至る発見は、分子標的薬に耐性になったドライバー遺伝子変異をもつがん腫治療に新しい方法論の道筋を示した。同時に、自己活性化した変異KITと阻害剤イマチニブが、細胞内で不均等分布を示すことは、ドライバー遺伝子変異に対し開発された、或いは、開発段階にある標的治療薬の細胞内分布の重要性を示唆するものである。
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すべて 雑誌論文 (19件) (うち国際共著 3件、 査読あり 16件、 オープンアクセス 14件、 謝辞記載あり 2件) 学会発表 (13件) (うち国際学会 5件、 招待講演 4件)
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