研究課題/領域番号 |
16H05427
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
心臓血管外科学
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
秋田 利明 名古屋大学, 医学部附属病院, 特任教授 (30167837)
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研究分担者 |
森 健策 名古屋大学, 情報学研究科, 教授 (10293664)
久田 俊明 東京大学, 大学院新領域創成科学研究科, 名誉教授 (40126149)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
15,080千円 (直接経費: 11,600千円、間接経費: 3,480千円)
2018年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2017年度: 4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2016年度: 8,580千円 (直接経費: 6,600千円、間接経費: 1,980千円)
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キーワード | 心不全 / 心臓リモデリング / 心筋配向 / 心筋シート角度 / 心臓サポートネット治療 / マイクロCT / 心臓シミュレーション / 心臓サポートネット / MicroCT / シミュレーション / 循環器 / シミュレーション工学 / 数理工学 / 心機能 / 心筋症 / マイクロCT |
研究成果の概要 |
ビーグル犬の摘出心(正常心、不全心)を用い、ホルマリン固定、パラフィン包埋後にマイクロCT撮像を行い、構造テンソル解析による心筋配向角度および心筋シート傾きの評価を行った。本研究の結果、心筋配向は外層、中間層、外層の3層にはっきり分かれている訳ではなく、外層-60°から内層+60°に徐々に移行していた。不全心で心筋配向角度が内外層で水平化するわけではなく、中間層の水平化部分が増えている結果となった。心不全で起こる心筋シートの傾きの垂直化は、不全心で起こる心尖部の球状化を考慮すると正常心との差がなく、心筋繊維のミクロ的な変化というよりマクロ的な形状変化にともなうものと考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
従来は心臓全体の心筋配向評価には高磁場のMR装置を用いた長時間のdiffusion tensor法(DT-MRI)による撮像が必要だった。MicroCTはMRIに比べると装置は小さく解像度も高いが、DT-MRI法のように画像自体に心筋繊維方向の情報を持たないため、別途解析手法が必要だった。研究分担者とともにMicro CT画像に構造テンソ解析を応用し、心筋配向と心筋シートの解析手法を確立した。この手法により、より簡便に心筋配向の解析が可能となり、心臓リモデリングにおける心不全進行と心筋配向角度変化の関係が明らかになり、心不全悪化機序の解明や新しい心不全治療法の開発に繋がることが期待される。
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