研究課題/領域番号 |
16H05432
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
呼吸器外科学
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研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
佐原 寿史 鹿児島大学, 総合科学域総合研究学系, 准教授 (90452333)
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研究分担者 |
山田 和彦 鹿児島大学, 総合科学域総合研究学系, 教授 (40241103)
清水 章 日本医科大学, 大学院医学研究科, 大学院教授 (00256942)
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研究協力者 |
関島 光裕
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
17,550千円 (直接経費: 13,500千円、間接経費: 4,050千円)
2018年度: 4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2017年度: 5,720千円 (直接経費: 4,400千円、間接経費: 1,320千円)
2016年度: 7,020千円 (直接経費: 5,400千円、間接経費: 1,620千円)
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キーワード | 移植・再生医療 / 肺移植 / 異種移植 / 自然免疫 / 一酸化炭素 / ミニブタ / 霊長類 / CD47 / 異種肺移植 / マクロファージ / 前臨床研究 / アデノシンA2A受容体 / 免疫寛容 / 前臨床実験 / 外科 / トランスレーショナルリサーチ |
研究成果の概要 |
臓器不足の抜本的解消と長期予後の改善には、血管内皮障害を契機とする炎症・凝固系/自然免疫系の活性化を制御することは必須である。本研究では、同種・異種肺移植時の障害により生ずる炎症促進因子の制御に着目した研究を実施した。1)前臨床MHC確立ミニブタ肺移植モデルを用いて、移植肺生着延長効果を認める薬剤を同定し(一酸化炭素、アデノシンA2A受容体アゴニスト)、2)異種肺移植研究に応用した結果、一酸化炭素による炎症軽減を介して組織学的に良好な結果が得られ、さらに、3)マクロファージ活性を制御するためのヒトCD47導入が、異種肺移植生着延長に寄与する(世界最長の異種移植肺生着)という成果を得た。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
今回実施した大動物実験は、同種肺移植から異種肺移植への計画的かつ戦略的な研究展開によって、急性期のみならず移植臓器の長期成績までをも評価する研究体制のもとで実施したものである。かつ今回の研究成果は、肺移植だけでなく、他の臓器移植に応用が可能である。臨床移植医療の問題解決として、ドナー適応拡大や移植長期成績の向上、新たな免疫抑制療法による負担を強いることのない免疫寛容誘導までをも見据えた有力な新規治療戦略の確立という点において、学術面のみならず社会的意義の高い成果であると考える。
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